NISAで買った株が含み損になった。
評価額を見るたびに、なんだか心が落ち着かない。
「このまま持ってて大丈夫かな」
「一回売ったほうがいいのかな」
たぶん、この記事にたどり着いた人も、
今ちょっとそんな気持ちなんじゃないかなと思います。
実は私も、つい最近そうでした。
まず、NISAについて大前提の話から。
NISAは、利益が非課税になる、ありがたい制度です。
でもその代わりに、損益通算ができません。
つまり、
- 含み損のまま売却しても
- 他の利益と相殺できない
- 税金面では何も救われない
ということ。
NISAで損切りをすると、それはもう本当にただの損になります。
だからこそ、「売る・持つ」を決めるときは、少し立ち止まって考えたいなと思っています。
投資の世界では、「損切りは早く」という言葉を本当によく聞きます。
これ、間違いではありません。
特に、
- 短期売買
- 値上がり益狙い
- トレンド重視の投資
こういう前提で株を買っている場合、含み損を抱え続けることは、資金効率を悪くする原因にもなります。
だから「想定と違ったら、早く切る」これは、立派な戦略です。
ただし、ここで一つ大事なことがあります。
**「損切りは早く」**という考え方は、あくまで短期・中期の売買を前提にした話だということ。
NISAで、
- 配当をもらいながら
- 数年単位で保有するつもりで
- 長期目線で買った株
この場合まで、同じ基準を当てはめると、判断がブレてしまいます。
よく言われますよね。「NISAで買うなら長期保有」これは、間違いではありません。
むしろ、かなり正論です。
ただし、全員に当てはまる正解ではないとも思っています。
NISAでも、
- 短期で値上がり益を狙う人
- タイミング重視で売買する人
も、実際にいます。
それ自体が悪いわけではありません。
大事なのは、自分がどんな前提でその株を買ったかなんですよね。
私が思う「長期保有の前提」は、こんな感じです。
- その会社の事業をある程度理解して買ったか
- 配当をもらいながら持つつもりだったか
- 数年単位で保有する覚悟があったか
- 一時的な業績悪化や減配も、想定の範囲だったか
これがYESで揃っているなら含み損になったから即売り、とはならない。
判断基準は、「株価」ではなく「前提が崩れていないかどうか」。
ここが、すごく大事だと思っています。
逆に、
- 短期で利益を狙って買った
- 上がらなければ売るつもりだった
- トレンド重視で入った
こういう場合は、含み損は「想定と違った」というサイン。
その場合、
損切りを選ぶのも、立派な判断です。長期と短期では、正解が違う。
ここを混ぜてしまうと、余計に苦しくなる気がしています。
私自身の話を少し。
ヤマハ発動機が減配を発表したとき、私も含み損になりました。
正直、不安になりました。
「このまま持ってていいのかな」と。
でも、そこで一度、自分がこの株を買った理由を思い出しました。
- 配当をもらいながら長く持つつもりで買った
- 一回の減配で会社が終わるとは思っていない
- 事業そのものが消えたわけじゃない
配当は、まだ出ている。会社は、まだ生きている。
そう考えたとき、「私は長期保有で買ったんだよね」と、前提を再確認できました。
結果、私は保有を選びました。
実際、減配の主な原因は繰延税金資産の取崩しによる会計上の調整で、
本業の営業利益はむしろ上方修正されていました。
事業の根幹が揺らいでいるわけではないと再確認できたのも、保有を決めた大きな理由です。
含み損になると、誰でも心は穏やかじゃなくなります。
でも、
売るか・持つかを決める基準は、今の株価だけじゃない。
- どんな前提で買ったのか
- その前提は、今も崩れていないか
NISA枠を使うなら、自分が長期で付き合えると思えるものを買う。
これはやっぱり、今でも正しい考えだと思っています。
私自身、これからも納得して買った株は、簡単には手放さないつもりです。
