配当投資は、再現性のある投資法?!
配当投資は、「同じ銘柄を買えば、同じように配当金がもらえる」──
そんなシンプルさがあるからこそ、初心者にもおすすめだと思っています。
実際、1株あたり○○円という配当が出るなら、100株持っていれば誰でも同じ額の配当金を受け取れます。
この“わかりやすさ”と“再現性の高さ”は、他の投資手法にはない魅力です。
ただし、本当に「みんな同じ結果が得られる」かというと、それは少し違うとも思っています。
⸻
結果に差が出る理由
同じ銘柄を買っても、次のような点で結果が変わってきます。
• 買うタイミング
→ 株価が高いと利回りが下がり、投資効率が悪くなります。
• 継続できるかどうか
→ 暴落時に売ってしまうと、配当を長く受け取り続けることはできません。
• 再投資するか、使うか
→ 配当金を使うのか、もう一度株を買うのかで将来の資産額は大きく変わります。
配当投資の“再現性”は高いけれど、「どのように活かすか」で、最終的な差がついてしまう。
だから私は、「知識」と「継続」がカギになると思っています。
⸻
配当金は“今を豊かにする”お金
さんの考えとして、配当金は「現金として受け取れるからこそ、今を豊かにするために使う」のがおすすめです。
たとえば——
• 家族でちょっといいランチに行く
• 子どもの習いごとの費用に充てる
• 自分へのご褒美に使う
そんな“ちょっとした贅沢”を叶えてくれるのが、配当金の魅力。
もちろん、使わずに再投資すれば、さらに資産が増えるスピードも上がります。
ただし、「使わない」のが前提であれば、わざわざ個別株で配当を狙わなくても、インデックス投資で良いという考え方もあります。
⸻
インデックス運用にも慣れてきた
新NISAがスタートして、1年半。インデックス運用が面白い?!
毎月コツコツとインデックス投資を積み立ててきた人の中には、最近ようやく利益が出てきて——
「おっ、思ったより増えてる!」
「投資って意外と面白いかも?」
そんなふうに感じている方もいるかもしれません。
調子が良くなると、「もっと増やせる方法はないかな?」「個別株にもチャレンジしてみようかな?」と、いろいろ試してみたくなる気持ちも自然なことです。
でも、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいんです。
投資は、「資産を形成するための道具」であって、「どこまで増やせるかを競うゲーム」ではありません。
人と比べたり、無理してリスクを取りすぎたりすると、逆に大切なお金を減らしてしまうこともあります。
私自身は、**“少し退屈なくらいが、ちょうどいい”**と思っています。
・リスクを取りすぎない
・仕組みを整えて放っておく(配当投資も同じです)
・増えても減っても、淡々と続ける(保有する)
こういう運用スタイルが、結局は長く続けられて、資産もじわじわ増えていくのです。
普通の人が、インデックス投資を上回る利回りを安定的に出すのは、並大抵の努力や時間では足りません。
情報収集、企業分析、経済指標の把握──
やればやるほど奥が深くて、正解が見えにくい世界でもあります。
だからこそ、「退屈だけど着実に資産が増えていく」インデックス投資の価値を、改めて大切にしたいと感じています。
インデックス運用の次に、するのであれば私は、配当投資をお勧めします。
基本、長期ホールドして配当金という名の不労所得をもらう。
配当投資は、確かに再現性が高く、初心者に向いた投資法です。
でも最終的には、“何のために投資をしているのか”が大事。
• 再投資して将来の資産を増やしたいのか
• 今を楽しむお金として使いたいのか
今の積立を続けているだけでも、すでに立派な資産形成です。
焦らず、自分のペースで。人と比べず、長く付き合える投資を選んで欲しいです。
どちらが正解というわけではなく、自分の価値観に合った活かし方を選ぶことが、成功につながると思います。